マカオ通信
マカオ通信 2018年12月号

フルマラソンを中心にランナーをもっとマカオへ送りたい

マカオ国際マラソンレポート

フルマラソンを中心にランナーをもっとマカオへ送りたい
上:マカオ半島のネオンがまだ明るい早朝にスタート 左下:寺院を横目に石畳を走る 右下:完走パーティーでリラックス
 ベースボール・マガジン社

毎年12月の第一日曜日に開催されるマカオ国際マラソンは、2018年で37回目。今年は世界各国から約1万人が参加し、日本からは日本事務局を務めたベースボール・マガジン社により130名の日本人ランナーが参加した。37回大会の手応えを同社営業局の樋口幸也局次長に聞いた。

日本事務局が130名を集客

今年初めて日本事務局を務めたベースボール・マガジン社は、ランナー向けの月刊誌『ランニングマガジン・クリール』を発行しており、これまでにも世界各国の国際マラソンをプロモーションしてきた実績がある。14年間同誌の編集長を務め、一昨年から営業局の局次長を務める樋口氏は「当社の強みの一つであるマラソンを事業化していきたい方向性があり、今回マカオ政府観光局から日本人集客のお話をいただいた」と経緯を説明。130名はしっかり集客できたものの「思っていたより時間がかかったのは、まだマカオやマカオ国際マラソンの知名度が行き渡っていないから」と分析する。

とはいえ、今年は例年に比べるとフルやハーフへの申し込みが多かった。ランナーには費用対距離という言葉があり、せっかく海外まで行くのにハーフじゃもったいないという考え方があるという。樋口氏は「来年も継続できればさらにフルの参加者を増やしていきたい」と、すでに38回大会への意気込みを口にしている。

ランナーの体験を奪わない

日本事務局の活動は、ランナーの利用者が多いFacebookの立ち上げから始まった。その後、ウェブサイトの構築、Facebook広告の出稿、旅行会社へ商品造成の訴求などを行い、徐々にプロモーションを進めていったという。

気をつけたのは、やり過ぎないこと。例えば事務局を通して申し込んだ日本人参加者に対し、手取り足取りサービスし過ぎないという意味だ。前日に引き換え券を持ってスタジアムへ行き、パスポートを見せてゼッケンをもらうという経験は、初めて海外の大会に参加するランナーの自信になったり、口コミの拡大につながる。用意したゼッケンを渡してしまってはそうした体験を奪うことになるからで、「自分でできることが多い方がリピーターになりやすい」という狙いもあるからだ。

一転、大会後はマカオタワーを一望できる22階のルーフトップバーという華やかな場所をセッティングし、完走パーティーを催した。参加しやすいよう参加費を極力抑え、ランナーやその応援者などが盛り上がれる場を提供している。

会社を休まずに参加できる

マカオ国際マラソンの魅力は、きらびやかなIR(統合型リゾート)が立ち並ぶコタイ地区や2つの橋、歴史市街地区のあるマカオ半島など、バラエティに富んだ風景を見ながら走るコースにある。2つの橋はアップダウンがあるものの、多くは平坦で走りやすく、12月のマカオの平均気温も16.5度と快適。「ランナーとしてはフルへの挑戦を勧めたいが、コースだけ見るとハーフでもマカオの新旧の魅力はぞんぶんに味わえる」というから、旅行気分でハーフに参加するのもいいだろう。

また、大会は日曜日の早朝に行われるため、土曜日に出発して月曜日の朝に帰る1泊3日の行程も可能。「会社員は仕事を休まずに参加することができる」と、樋口氏も月曜戻りのスケジュールで参加した。しかしマラソンと旅行の両方を目的とする人には、各旅行会社が催行するツアーがお勧めだ。世界遺産観光やIRをはじめ、大会当日の夜から行われるマカオライトフェスティバルもたっぷり楽しめる。今年も各旅行会社がツアーを造成しているが、港珠澳大橋の開通で来年はよりバリエーションのあるツアーを組むことができそうだ。

 
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日本からマカオへの渡航者数
2018年 2019年 対前年比
伸び率(%)
宿泊旅行
者率(%)
1月27,55430,57811.057.0
2月19,92121,7719.353.1
3月34,19436,6367.153.3
4月21,77227,17924.867.0
5月29,86433,75313.059.1
6月24,88625,1511.163.3
7月20,43821,2544.063.4
8月20,26925,171-14.062.8
9月24,89220,983-15.770.5
10月25,58316,667-34.970.3
11月34,546   
12月32,879   
合計316,798259,1430.3 
12~2月の天気概況
12月の最高気温は平均20℃ほどと過ごしやすく、街歩きには最適。ただし、朝夕は半袖では肌寒い日もあるため、一枚羽織るものを用意したい。日本では冬本番を迎える1~2月でも、マカオでは10℃を下回る日は数えるほど。それでも大陸からの寒波で朝晩冷え込むこともあるため、手袋、マフラー、薄手のコート、使い捨てカイロがあると安心。
夕焼けウォッチングの日没時刻もお忘れなく
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